1994.07.14-15、1995?、2005.04.30.-05.01
<概要>
アルザス、ロレーヌ地方は戦争によりフランス領になったり、ドイツ領になったりして、現在はフランス領となっています。
ここストラスブールは人口約25万人のフランスきっての大都市ですが、町の東側を流れるライン(RHEIN)川の向こうはもうドイツ。フランスでありながら、町の名前も、建物を見ても、料理やワインを見てもどこかドイツ的。そして過去の遺産の保存と未来への挑戦が交錯する不思議な町です。
ストラスブールはいくつかの特徴があり、街を見て歩くだけでもなかなか楽しい町。隣町コルマールへの観光も含めて特にお勧めです。
<見所>
旧市街が二手に分かれたイル(ILL)川に囲まれて大きな中州のような状態になっており、この景観はUNESCO世界遺産に登録されています。この川には観光船が走り、町の全体を眺めるには好都合です。この川の水位は場所によって大きく変わっていて、時々船をドックのような狭い空間に閉じ込めて水位の高い方から水をドックに入れて船を持ち上げます。
旧市街の中にそびえ立つノートルダム大聖堂(CATHEDRALE NOTRE-DAME)。高さ142mの一本だけの尖塔(他のゴシック寺院はパリのノートルダムの様に2本の尖塔があります。)に濃い茶色の壁。300年の歳月をかけて作られた巨大な建築物であり、とにかく見るものを圧倒する迫力があります。
プティト・フランス(PETITE FRANCE)と称する運河沿いの町並み。昔の建物を良く保存しており、まるで中世の町並み。建物はまるでドイツ風なのですが、なぜゆえプティト・フランスと称するのでしょうか。それは、昔この辺りにフランスの所有する病院があったからだそうです。
ストラスブールには1949年以来欧州議会が設置されており、国際音楽祭やヨーロッパ見本市など国際的なイベントが行われる町でもあります。戦争によりフランスとドイツの双方から攻め込まれてきたこの町ならではの平和への希望としたたかさが欧州議会をこの町に呼び込んだのかも知れませんね。ちなみに、欧州共同体の本部はベルギーのブリュッセルにあります。
<ホテル>
ストラスブールで最高の景観を有するプティト・フランスの外れにあり、古い水門の上に立てられた近代的なホテル。モダンでサービスの良いホテルです。
Regent Petite France (★★★★)
5 Rue Moulins 67000 Strasbourg
Tel : +33-3-88.76-43.43/ Fax : +33-3-88.76-43.76
http://www.regent-hotels.com
YEN23,100 (BF&TAX incl.) by Apple World
<その他>
アルザス地方の代表的料理がシュークルート(COUCROUTES)です。ドイツではザウタークラウトと称するキャベツの千切りを漬けて酸っぱくしたものです。アルザスではこれにソーセージ、ハム、ベーコン等がのせてあります。一般的に量が多いので、これを頼むときはアントレは止めにしてこれ一皿のみ注文した方が無難です。
アルザス地方のリースリングワインはドイツの同名ワイン比べて甘みが少なく、さっぱりしています。
駅に比較的近いHOTEL MONOPOLEMETROPOLEに泊まりましたが、ツインで400Fr。ちょっと薄暗いけどアルザス民芸風で雰囲気のよいホテルでした。ちょうど革命記念日で、ホテルのテラスから盛大な花火を見ることができました。